食事療法を治療に取り入れているがん患者さんあたくさんいます。
玄米採食だったり、生野菜療法だったり、糖質制限だったり、今はいろいろな食事療法があります。
どれがいいのでしょうか?とよく聞かれますが、どれも一長一短で、自分の好みで決められてはいかがでしょうかと、答えています。

ただ、食事療法というのは、簡単そうに思えますが、けっこうきついものがあります。
食事というのは日常的なものだけに、それを変えるのは容易なことではありません。
特に、厳格にやろうとすればするほど、なかなか続かず、途中で挫折したりします。

ある患者さんは、玄米採食に真面目に取り組んでいました。
ところが、あるときから、玄米の臭いをかぐだけで、吐き気をもよおすようになってしまいました。
こうなると限界です。
玄米採食を少し休んで、自分の好きな好きなものを食べ、一息入れる必要があります。

がんの患者さんばかりでなく、健康のため、食事に気をつけている方もたくさんいるかと思います。

食事に気をつかうことは大切なことですが、「肉を食べてはいけない」とか「乳製品や砂糖はダメだ」と決めつけていると、毎日が、とても窮屈になってしまいます。

家族から不満が出たりして、家の中がギスギスしてしまったりします。
「みんなの健康のためを考えているのに」と、イライラし、ストレスがたまったりします。
それでは何のための食事療法かわからなくなります。

健康は、食事だけでは決まりません。
もっと大らかになって、いろいろな食べ物を楽しむくらいの方が、健康的ではないでしょうか。