お灸というと「熱い」というイメージがありますが、今ではやけどの心配をするほど熱いお灸はほとんどありません。

最近は、電気式の温灸器もあります。

私の病院では、患者さんがよく「ビワの葉温灸」をしています。
昔は、ビワの葉を温めて患部に貼ったり、ビワの葉を皮膚に当てた上から棒状のもぐさで熱を加えたりしていました。
それだと、結構手間がかかるので、今は、深くまで熱が達する遠赤外線を使って、ビワの成分を患部に届かせるという温灸器が登場して、とても便利になりました。

ビワの葉温灸をすると、最初はじわっとした温かさを感じます。
次第に、気持ちのいい熱感が体の内部に入っていく感じがします。
体の芯から温まるような感じがします。

お灸をしていて面白いと思うのは、そのときどきの体に状態によって、刺激の感じ方が違うことです。
同じ温度で、同じように当てているのに、ある時はいい気持ちの温かさで、別の時は熱く感じたり、あまり熱を感じなかったりします。
体の具合によって、熱の入り方が違うのでしょう。
いずれにせよ、体に直接熱を加えるという意味では、お灸はとても優れた治療法、健康法だと思います。

お灸をすることで、血行を良くし、疲労を回復し、筋肉のコリをほぐし、胃腸の働きを活発にし、痛いところがあれば痛みを軽減するなど、さまざまな効果が出ます。

お灸は、もっとも古い家庭療法の一つです。
現代まですたれずに続いているのは効果があるからです。
上手に活用してみてください。