いつもニコニコしていますが苦労はないのですか?とよくいわれます。
苦労がないはずがありません。
重症の患者さんも気になるし、病院の経営だって大変です。

しかし、もともと私には、これは譲れないということがほとんどありあせん。
余程のことがない限り、これもいいし、あれもいいしと、何でも受け入れていまいます。
少々、考えが違っても、大事の前の小事というか、あるいは小異を捨てて大同につくというか、そんな気持ちになれますので、ほとんど人と争うことがありません。
ですから、ニコニコしていられるのではないでしょうか。

私は日頃、進行したがんの患者さんと接することが多いわけですが、みなさん、大病を抱えながら、毎日を必死になって生きておられます。
そういう姿を見ていると、その人に対して敬意をもって接することができるようになってきます。

私にとって、患者さんは戦友です。
癌という難敵に、一緒になって立ち向かう同士です。

戦友、同士が、とても悩み苦しんでいるとしたら、さて、自分は何がしてあげられるだろうか。
そう考えます。
「がんばれ!」と、叱咤激励することではないだろうと思います。

横に寄り添って、手を握る。
その時には、難しい顔をするのではなく、笑顔でいたいと、私は思っています。
笑顔は最高のプレゼントです。

患者さんばかりではなく、出会った人すべてのいのちに、私は敬意を表したいと思っています。
だから、笑顔でいることにしています。