私は休みが嫌いで、年末年始もお盆も、病院を開けて診察をしていたいと思っています。
しかし、そうなると、スタッフにも出勤してもらわなければならなくなって、大ブーイングが起こりそうなので、それは断念して、自宅やホテルにこもって、一人でできる原稿書きに励むことにしています。

私には定年退職がないからいいのですが、サラリーマンの人は、60歳とか65歳になると、会社を辞めなければならなくなります。
今か、80歳、90歳まで生きる時代ですから、それからの20年30年をどうするのだろうと、他人事ながら心配になります。
決して短くない期間ですが、ここをどう過ごすかはとても重要なことです。

映画でも小説でも、ラストシーンはとても重要です。
私は、若いころ、たくさんの映画を見ましたが、今でも印象に残っているのは、ラストシーンに感動した作品です。
たとえば、ハンフリー・ボガード主演の映画『カサブランカ』のラストは、今でもありありと思いだすことができます。

人生も、ラストシーンがとても大切です。
終わりよければすべて良しで、人生の価値は最後で決まるといっても過言ではありません。

勝負は、60歳とか70歳からです。
定年退職したからといって、それで店じまいをしようとしないことです。
それまで、会社のため、家庭のためにがんばってきたわけです。

人生の晩期は、自分のために生きてみてはどうでしょうか?
何も、仕事に限りません。
趣味に没頭してもいいし、ボランティアで人の役に立つことをやってもいいでしょう。
若いときにはできなかったことにチャレンジして、ぜひ、感動的なラストシーンを作り上げてください。