私は、「食」というのは活きるためのエネルギーをいただくことだと考えています。
まずは、大地のエネルギーです。
小さな種から芽が出てきて、それが水分や光やさまざまな栄養を与えられてどんどん大きくなって、キャベツや白菜やら人参になるわけです。
凄いことだと思います。

私たちは、その命のエネルギーをもらって、それが命のエネルギーをもらって、それが自分の血となり肉となって生かされているのです。

大地のエネルギーばかりではありません。
一生懸命に栽培してくださっている農家の方がいて、収穫したものは運送屋さんが運んでくれて、スーパーや八百屋さんに並べられて、それを買った人が調理してくれます。
たくさんの人のエネルギーが加わって、美味しい料理が食卓に並んで、やっと私たちの口に入るわけです。

そう考えてみると「いただきます」の意味がよく分かります。
私たちが食べられるのは、野菜を育んでくれた大地や太陽、雨、微生物たちのおかげです。
野菜は命を捧げてくれました。
農家の人をはじめ、私たちの前に届けられるまでにかかわってくれた人たちにも感謝です。

あまりにも当たり前のように食べ物が手に入る時代になったので、どうしても。そのことを忘れがちです。
お金さえ出せば、目の前に料理が並ぶような錯覚を持ってしまいます。
「いただきます」の意味も分からなくなってしまっています。

目の前に並んだ料理には、たくさんの思い、エネルギーが詰まっています。
それを私たちはいただいているのです。
毎食、一品ごとに、感謝と喜びをもって食べることで、そのエネルギーが私たちの力になってくれます。