私は、よく頼まれ事をしますが、よほどのことがない限り、断ることはありません。
よくわからずに引き受けても「さて、困ったぞ」と、後悔することは、これまでほとんどありませんでした。

すべて縁があって、私のもとへやって来ることです。
できたら、歓迎してあげたいと思っています。

逆に、私のもとを去っていくのは、そこで縁が切れたということですから、気持ち良くさよならをしようと思っています。

病気も、縁があってやって来るものです。

病気になったことを後悔してみたり、あせってみても、決して、病気はよくならないし、心が不安定になる分、自然治癒力も低下してしまいます。

私のまわりには、がんなってから人生が変わった人がたくさんいます。
がんと診断されたときは、不安と恐怖で頭が混乱しますが、やがて癌を受け入れ、自分の人生の中でがんという病気がやって来た意味を考えるようになります。
死のことを思い、自分は何のために生まれて来たのかという哲学的なことにも思考を巡らせます。

家族との接し方も変わってきます。
毎日毎日を、大切に生きるようになってきます。
小さなことに感謝ができるようになります。

がんというのは、自分の人生には限りがあるということを意識させてくれる病気です。

だからこそ、自分のことを深く見つめることができるのです。

すすんで病気になる必要はありませんが、病気になったら、それを忌み嫌うのではなく、まずは「いらっしぃませ」と受け入れてみてはどうでしょうか。