私は、いつも今日が最後だと思って生きています。
今日が最後の日だとすると、翌日の朝、目が覚めたときというのは、私にとってはおめでたい誕生の瞬間です。
ですから、毎朝、毎朝、「おめでとう」なのです。

そう思って目を覚ますと、病院へ行けば、いつもと同じ顔のスタッフと顔を合わせるのですが、だれもかれもがすごく新鮮に感じられて、うきうきしながら仕事を始めます。

私は「ときめき」を持つことが大切だといつもいっています。
しかし、「どしてもときめきを持てない」という患者さんがけっこういます。
世の中にはときめく材料がいくらでもあるのに、どうしてだろうかと不思議に思っていたのですが、どうも、ときめきを持てない人には、周りのことが新鮮に感じられないようです。
言葉を換えれば、せっかく新しい一日が始まるのに、昨日の続きを今日も生きてるような慣れや惰性があって、初々しさを失ってしまっているのです。

初々しい心で生きるにはどうしたらいいのか?オドオド、ビクビクと生きればいいのです。
その方が、ときめきの感性が高まります。

生まれたばかりの赤ちゃんがはじめてこの世を体験するとき、見るもの聞くものにワクワクしながら、同時に、警戒心をもって、おっかなびっくりしているという感じでしょうか。
そういう気持ちを持って生きているときに、ときめきというのは感じやすくなるのです。

朝、目が覚めたときには「新しい一日が始まる」という、感動と感謝と感激が必要です。
実際、目が覚める保証はどこにもないのですから。
目覚めを大いに喜ぼうじゃないですか。
「おめでとう」といってあげてください。