太極拳の師匠である楊名時先生がご存命のときには、先生のお宅へ伺って、よくお酒を飲んだものです。
そんなに言葉は交わしませんでしたが、向き合って飲んでいるだけで中身の濃い時間が流れて行ったのを懐かしく思い出します。

先生の寝室は2階にあって、東側と南側に窓がありました。

朝、家の中で一番最初に明るくなるのが先生の寝室でした。
壁や床には天然木が使ってあって、木のぬくもりに満ちた部屋でした。
いつも、うらやましく思っていました。

私の寝室の理想は、光や木という自然の恵みに満たされた簡素な空間です。
壁や窓も、高気密・高断熱というものではなく、朝には鳥の鳴き声が聞こえてきたり、雨とか風、暑い寒いといった外の雰囲気が感じ取れるような部屋が好みです。
内装が華美だったり、高価な家具が置かれている部屋だと落ち着いて眠れません。

ベッドも、あまりふかふかだと眠り心地は良くありません。
腰が沈み過ぎて、痛くなることもあります。
床の上にせんべい布団を敷いたくらいの固さの方が、よく眠れるかもしれません。

それくらいの固さだと、仰向けに寝た時に胸郭が広がって呼吸がしやすくなり、リラックスして眠れますし、寝ている間に背骨の歪みが矯正されるというメリットもあります。

掛け布団は、今は羽毛布団が主流のようです。
軽くて気持ちいいのは間違いありませんが、昔ながらの木綿の布団の温もりも、私は好きです。
日に干して、太陽のにおいと一緒に眠るのは、とても快適です。